11月27日、早朝より、松山市の中島地区(人口約5,700人)の離島の島々を山本ひろし参議院議員、木村誉県議会議員と共に1日かけて、船で廻り、視察・懇談を重ねました。
視察の目的は、高齢化率49%のこの地域に於ける離島の医療・介護・農業・漁業の現状把握と地域住民から直接問題提起して頂くための住民懇談会でした。
中島本島では、先ず離島の医療の中心施設である医療医療法人友朋会「なかじま中央病院」を訪問し、栗林理事長等と懇談後、病院内を視察させて頂きました。。(左・写真)
地区で唯一の病院であり、また中島以外5つの有人島の診療業務も負っています。
この病院の運営は、今春に以前の公営から民間に委託され、それに伴って新病院棟が建設されました。しかし、旧病院棟の解体は厚生労働省の許可が未だに出ず、駐車場不足で困っているとのことで国、県への早期解決へ向けての要望を伺いました。(右・写真)
また5つの島の診療所では週2回の診療が行われていますが、経営的には大変厳しく、離島加算等の財政的な支援がないと離島の医療が難しい点、また医師や看護師の人材確保の難しさ等の指摘もありました。
その後、長師にある社会福祉法人島寿会特別養護老人ホーム「姫ヶ浜荘」を訪問し、金子施設長・松山市高齢福祉課 池尻課長などと懇談しました。
高齢化率49%の地域で、全国平均20.8%と比較しても、いかに高齢化が進行しているかが分かります。
同施設では、特別養護老人ホーム・ショートスティ・デイサービス・サテライトディサービス等の介護サービスを取組んでいますが、どの部門もほぼ満員の状態で、特養も65名の方の順番待ちであります。
また5つの有人島への介護サービスが、現状では十分で介護サービスの提供が出来ていないことなどの課題が分かりました。
昼休みには、中島地域の支援頂いた皆様との住民懇談会を開催して頂き、地域の要望など伺いました。 ここでも、年金・医療・介護・農業・地デジなどへの様々なご意見・要望をお聞きしました。 (左・写真)
そして中島本島より船でさらに30分。山口県境に近い津和地島を訪問しました。
人口495名の津和地島の産業は、漁業が中心であり三和漁業協同組合の約70名の地域の皆様と懇談会をもって頂きました。(右・写真)
また懇談会では、松山市の農林水産部・鈴木部長なども同席したなか、ガソリンの高騰が、漁業への大変な影響、また台風による対策など国・県・市への要望をお聞きしました。
さらに現場の視察では津和地島のひらめの養殖・玉ねぎなどの栽培・災害対策として対応している海岸など現地を廻らせて頂きました。
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