昨年5月に、北海道小樽市役所に行政視察で訪問した時に、資料が入っている封筒に、その地元の企業の広告が載っているのに気づき、小樽市の職員から理由を聞きました。
「これは行政の経費削減の目的で、ある広告代理店が地元企業の広告の募集を行い、その広告を掲載した封筒を作製します。それを広告代理店から小樽市に寄附(無償提供)をして、小樽市がその封筒を窓口用封筒として利用している。 その結果、従来小樽市が作成していたこれらの封筒の作成費が年間約50万円近く節約出来ている。」とのことでした。
早速、その封筒を頂いて松山市の担当部へ、そして本市でも検討してはどうかと提案させて頂きました。
それが今年、本市でも採用され市役所、支所の各窓口で活用されているとのことで、先日担当課の方に本市での経緯や効果を伺いました。
本市も、小樽市と同様に広告代理店作成の広告入り窓口用封筒を、本年4月末から、各課、各支所の窓口にて使用しており、大きさはA4サイズとA5サイズ2種類有り、今年度A4サイズで5万枚、A5サイズは18万枚の寄付を受けました。
これを従来の市役所の経費額で換算すると、今年度推定で約150万円以上の経費削減になるとのことでした。
更に、もし年度内でこの封筒が足らなくなっても、契約年度内ならすぐ増刷対応して頂けるとのことで、大変助かるとのことでした。
また資料によると、全国でこういった広告入り窓口封筒を利用している自治体数は、約200(H18年8月現在)を超えていますが、四国ではまだまだ少なく、新居浜市、西条市、四国中央市、東温市の4市で、四国四県の県庁所在地では初めてであるとのことでした。
松山市では現在この他にも、市有資産を広告媒介に活用して行政経費の削減をすると云うことで、広報紙やマドンナスタジアム、競輪の瀬戸風バンク、ホームページなどで積極的に企業広告を募集、掲載しています。 このような経費削減への努力に対して、大いに評価したいと思います。
上記写真は、広告入り窓口用封筒のサンプルで左から
【2種類の大きさがあります】
【全面の広告ではなく、従来から印刷されていた多種のご案内も印刷(封筒の表裏)】
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