先の9月議会に於いて、来年3月までに松山市本庁にIP電話が導入されることが発表されました。
このIP電話とは、インターネットプロトコルの略で、光ネットワークを利用する音声電話サービスをいいます。
本市においては、他市に先駆け、平成14年度から昨年度まで約14億円の補助金を交付し、市内に大容量通信網の整備を推進し、現在市内には3,000キロを超える光通信網が整備されています。
私は、2年前の9月議会の一般質問で、この光通信網を利用したIP電話を導入することで、通信コストの大幅な削減が可能になり、従来の電話と比べた場合の欠点であった音質の低下、緊急通報の利用不可、現電話番号の非継続などの問題点も、技術開発で解決しており、今こそ導入を検討してはどうかと提案していました。
その後、担当部局で検討され、来年3月までに、松山市本庁舎内にIP対応の電話交換機が順次導入され、庁舎内の電話がIP電話になります。
このことにより、リース代と通話料金で、年間約624万円の通信コスト削減が見込まれるとのことです。更に5年以内に、本庁舎以外の各出先機関や施設に順次IP対応電話交換機を導入し、最終的には1千万円近くの通信コストの削減効果が予想されます。
また通信コストの削減以外にも、将来的にはIP電話の多機能を利用して、支所から本庁、自宅から本庁などへのテレビ電話相談、テレビ会議など、更に文字でやりとりする機能を使って、耳や言葉が不自由な方も電話が利用可能になります。
なお現在、全国中核市34市で、このIP電話の導入している市は僅か4市です。
今後このIP電話を使って、更なる市民生活の向上、行政サービスの向上、効率化、地域産業の活性化に繋げることが大切だと思います。
【上の図は、IP電話のイメージ図です】
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