『宮前川を守る会』一色輝久会長、小林宮子松山市議等と、市の中央浄化センターを訪問し、3月の議会で中村時広市長より発表があった本市の「合流式下水道緊急改善対策計画」の詳細について説明を受けました。
中央浄化センターでは下水道政策課の藤家課長他から資料を基に詳しい説明がありました。
下記の短期、中期計画を実施して平成25年度までに国の改善対策目標である次の3点を達成させるとのこと。
①合流式下水道から排出される汚濁負荷量を分流式並み以下とする
②合流式下水道からの越流回数の半減
③合流式下水道からの夾雑物の流失防止
目標達成に伴う改善対策費には約40億円を予定している。
具体的には、例えば合流式下水道管の越流回数については、過去10年の平均基準年が平成10年で、その年の越流回数で最も大量に越流する中央処理センター(生石吐口)で年間28回である。これを14回以下に抑える目標になります。なお昨年は20回であった。
緊急改善対策計画の詳細については、上記の図を参考にして下さい。
短期計画:
その1→ろ過スクリーンの設置(雨水吐室内でゴミや固形物の河川への流失を防ぐ)
その2→上流域の雨水吐き口にバイパス管を敷設して遮集の増大を図る
中期計画:
その3→既存の水処理施設を活用し、雨天時の処理能力アップを図る新しい処理方式を導入する
長期計画:
その4→合流管を分流管方式切り換える
その5→浸透性の高い雨水浸透ますを設置することで合流管に流入する雨水量を抑制する
写真は左から
【スワール分水槽~改善計画で約1.6倍の能力アップが図られる】
【詳しい説明を受ける守る会の一色会長】
【合流式下水道緊急改善対策計画の図解】