ターナー島(四十島)は三津浜のさらに北、高浜港の沖合に浮かぶ周囲150mの小さな島で、周辺は四十島瀬戸と呼ばれ、潮流が激しいことで知られています。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』のなかの、赤シャツ、のだいこ、坊っちゃんの釣りのシーンで、この島の上に生えていた松の様子がターナーの絵にありそうだと記されてから、この島は「ターナー島」と呼ばれるようになりました。樹齢150年を越す松は、昭和50年代にマツクイ虫の被害にあって一度は枯死しましたが、ターナー島のシンボルであった松を何とかよみがえらせようと、当時の高浜小学校の北岡杉雄先生や地域の方々の長年の努力の結果、ターナー島に現在の見事な松を、復活させることができました。
このターナー島については、昨年3月議会で公明党議員の質問に答えて、中村市長から『四十島、いわゆるターナー島の活用策につきましては、夏目漱石の『坊っちゃん』ゆかりの地としてだけではなく、市民主導による保全活動が実践されている場所として認識しておりますが、現在、作成中の『坂の上の雲』マップにも、ターナー島を三津・梅津寺サブセンターゾーンの有効な資源の一つとして取り上げております。今後、動線誘導や活用策等について、検討して参りたいと存じます。』との答弁がなされていました。
そして今回、松山市が、高浜地区のシンボルとして、地元のまちづくり団体(ターナー島を守る会)が活用しやすいようにと県に所有権の譲渡を打診して、6月に申請、7月に譲渡決定され7月31日の松山港まつり三津浜花火大会会場にて加戸知事と中村市長との間で譲与契約の調印が行われる予定です。譲与式には、北岡杉雄さんの功績も称えて表彰も予定されています。
今後、松山市としては、ターナー島の松などへの定期的な散水、手入れなどが行われる予定です。
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