7月6日午後7時より、松山市古三津にある宮前公民館で、地域の皆様約65名、工事関係者約10名が参加して「市政勉強会と現場見学会」を開催しました。
過去に於いて、中須賀地区と呼ばれるこの地域は、大雨が降ると中小河川が氾濫して、床上、床下浸水が頻繁に起きる地域でありました。特に平成13年の集中豪雨では、床上浸水の被害が多く出て、前回の市議会選挙の時にも多くの市民から浸水対策の要望がありました。
松山市としてもこの地域の浸水被害を軽減する目的で、平成15年に「中須賀4号雨水幹線工事(その1)」を、工事金額約8億3000万円で発注しました。これは地下約10Mの深さに内径1.65Mの雨水管を約613M敷設し、広域に降った雨を、この雨水管を使って直接中須賀ポンプ場に送り、地表にある既存の水路に過大な水量が流れ込むのを防ぐ目的で計画されました。
市政勉強会では、下水道部河川水路課の担当者から、この地域の全般的な浸水対策を、また工事を請け負った株式会社熊谷組の忽那現場所長からは、今回完成した工事の概要について丁寧な説明がありました。
参加した市民からは、「降雨量はどの程度で設定したのか?」とか「地中のなかでどのようにして方向を間違えないよう掘り進むのか?」などの質問も出ました。それらに対してもきめ細かな説明がありました。
そして、この完成した管路はまだ計画の半分で、今後18年度までに計画の残り半分に雨水管を敷設することによって、今までのような浸水被害は半分以下になり、19年度以降のポンプ場の施設改修完成でほぼ被害が出なくなるとの説明に、参加した市民からは一刻も早い完成を望む声が出ました。
引き続いての現場見学会では、実際の作業現場で、地下10Mに階段を使って降り、今回完成した雨水管の一部を見学することができ、参加者からは、実際に見せて頂き大変勉強になったと大変好評でありました。
普段あまり目にする機会が無い、こういった下水道のインフラ整備ですが、地域の住民の方への理解を深めて頂くためにも市や建設会社のご協力を得て、また実施していきたいと思います。
今回ご協力頂いた、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
上記写真は左から
【開会に際してご挨拶をする雲峰市議】
【市の下水道部河川水路課の山田技師の説明状況】
【株式会社熊谷組の忽那現場所長の説明状況】
【地下10Mの作業場で完成した大口径雨水管路の端部を見学する参加者】
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