7月30日午後、「山岳地下水開発技術検討委員会」(委員長・福島忠雄愛媛大名誉教授)の第1回検討委員会が愛媛地域総合研究所・日本雨水資源化システム学会・夢工房 松山の水の後援で、愛媛大学農学部で開催されました。
松山市の渇水対策を考える松山市水資源対策検討委員会の会長も務めた福島委員長は「黒瀬ダムや面河ダムからの分水や海水淡水化ではなく、必要な水資源は、環境融和型の自己水源開発でまかなうのが良いのではないか?流域内でまかなう現実的な手法があるのではないか」と提言がありました。
委員から次の様な研究成果発表がありました。
①水ケ峠トンネル及び石手川流域の地質及び石手川ダムへの流入量、流出調査
②水ケ峠トンネル周辺の山岳地下水を集める「トンネル湧水方式」
③重信川の表流水を地下に貯留する「トンネル貯水方式」
④ 黒瀬ダム分水
⑤海水淡水化などの研究発表がありました。
トンネル湧水方式では、近年開通した水ケ峠トンネルでは、一日5,000トン程度の地下水が出ているとし、山岳地の地下水はまだまだ有望であるので、地下湧水をとる為にトンネルを掘ることを提言されました。
次にトンネル貯水方式では、重信川の表流水を大雨時のみに水を引き込むことを提言し、特に地下構造のために、蒸発損失や水質悪化もなく、地震災害にも強いと提言しました。
「トンネル湧水方式」とか「貯水方式」の、水道料金コストと環境を考えての第3案の提言でありました。
上記の画像は左から
【討論要旨の表紙】
【講演の状況】
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