徳島県上勝町と云えば、全国的に有名になった『葉っぱがお金に「彩(いろどり)事業」』の取り組みが有名ですが、先進的な取り組みがまだあります。それが今回中島町のNPOの代表者と視察に赴いた「有償ボランティア特区事業」です。
伺ったところによると、上勝町も過疎化が進むなか、バス路線の減便、廃止、タクシー等の町内からの撤退など交通弱者の移動手段が縮小したことから、町の登録ボランティアと自家用車等を活用し、路線バス停へのアクセス、診療所通所や買い物等のための移動サービスを充実することにより、住民へのサービス向上を図ことを目的として、2003年5月に、町が「構造改革特区」申請を行い、認定を受けました。
そして事業では、上勝町が町の社会福祉協議会に事業委託することで、上勝町有償ボランティア輸送事業が立ち上げられ、2003年10月より輸送運行が開始されました。
その後、2004年5月に構造改革特区が全国展開されたことにより、現在は通常業務として輸送事業を継続実施されています。
その後、事業主体は2006年4月、社会福祉協議会からNPO法人ゼロ・ウェイストアカデミーに事業が委託されています。
気になる輸送料金は国の指針で示された概ねタクシー代の半額程度の1㎞100円程度で利用でき、今のところ早朝、深夜の利用についても若干の料金上乗せで対応しているとのことでした。
利用者については、会員制をとっており、年会費1000円ですが同居家族の割引もあり、車両は、セダンの乗用車には限定してなく軽四自動車も認めているとのこと。
またドライバーは、現在17名で23台が稼働しています。
そして万が一の事故などへの責任体制は、最終責任は行政がとるようにしているので、利用者も安心して利用出来るようにしていました。
松山市に於いても高齢者、障害者などの交通弱者は年々増加しており、身近では中島地域では、既に住民の足に対する苦情が多く寄せられており、昨年12月議会で質問した本制度の導入推進に対して大いに参考になりました。
上記写真は、私と今回この事業の説明をして頂いた上勝町役場、星場眞人参事様です。
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