7日の午後、松山市役所に於いて、愛媛県市議会議長会主催で「第21回愛媛県市議会議員研修会」が、松山市議会議員45名中33名を含む県内11市議会議員268名が参加して開催されました。
研修では、中邨 章(なかむらあきら)明治大学副学長、大学院長が「変わる地方行政、変える地方議会」~あたらしい公共をもとめて~と題して、約2時間の講演がありました。
講演の主旨は3点あり、
①「地方行政についての評価について」
②「地方政治の課題について」
③「地方政治、地方行政の未来について」でありました。
特に①に関して「先進国7ヶ国中で日本は、議会への信頼は、信頼するは最低、信頼しないは最高という結果である。一方、個人責任か行政責任かと云う問いに対しては、圧倒的に行政責任と答えています。 つまり政府、議会を批判しながら行政に期待するのは、行政に頼らないと生きていけないからである。それは日本の地方自治体の活動量が多く、サービスの内容が豊かであるからで、世界に例がないほど多種に渡っているからである。」と述べました。
また②についても、「地方政治はまだまだ世界から学ぶ点は多いが、特に地方政治、地方議員はどうあるべきかで研究が必要である。それの根源は議員の資質の問題ではなく、今の「首長制度」に問題がある。つまり、首長に対して多くの権限を与えており、本来首長と議会は均衡すべきなのに首長が強すぎる点である。」と述べられました。
そして③については『「地域力」「女性対策」「地域防災」「NPM(ニュー・パブリック・マネジメント)」などのキーワードを紹介し、これから団塊の世代をどう活用していくかが、地方議員の力の発揮するポイントである』と述べられました。
大変有意義な研修であったと思います。今後議員活動にどう活かすかがポイントである。
上記写真は左から」
【冒頭でご挨拶をする「愛媛県市議会議長会(松山市議会議長)砂野哲彦会長」】
【講演をされる中邨 章 明治大学副学長・大学院長】
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