11月20日から1泊2日で先週に続き関東方面に行政視察で埼玉県川越市と東京都台東区を訪問しました。
今回は、常任委員会の都市企業委員会の行政視察で、視察のテーマは共に「まちの景観づくり、及び保全」に関するものでした。
この都市企業委員会の委員長を昨年6月からさせて頂いていますが、2年間でこの委員会として松山市政に対して、まちづくりに生かせる提言を委員会独自で研究していこうと云うことで、昨年選定し、現在研究に取り組んでいます。
昨年来、松山市の「景観行政」の現状、また実施してきた施策について研究、討議し、そして今回の先進市視察となりました。
【川 越 市】
川越市は人口約33万人の中核市で、古くから東京(江戸)との交流があり、江戸の情緒ある町並みが残っていることから「小江戸」と呼ばれていました。
特にこの街にある蔵を活かした「蔵の町並み保全」を推進していて、市が保存地区を定め、修理、改修に対して一定の建築の基準を適応し、それに対する補助を出し、伝統的建造物群を保全しています。
更に地元の商業組合が67項目の「町づくり規範」を創り、それによって町づくりの活動を積極的に進めているとのこと。
また「川越景観100選」を募集し、その景観スポットを定めているなど、一般市民に対しても景観のまちづくりへの意識高揚させるような施策も行っていました。
【台 東 区】
台東区と云うより雷門で有名な「浅草寺」を中心にした門前商店街の活性化に「江戸の町並み景観づくり」を用いて効果を上げている『伝法院通り』を視察しました。
伝法院通りのある商店主の呼びかけにその通りの各商店が参画し、通りに面した商店の建築物について、区と協議して「江戸の町並み景観づくり」に重点を置いた建物ファザード、工作物、広告物、色彩、意匠などの基準を設け、景観町並づくりを推進していました。
※川越市、台東区共に、行政の積極的な働きかけも大切であるが、それ以上にその地域の住民の自発的な景観に対する意識変革、行動がなければ、景観づくりは進まないと感じました。
上記写真は左から
【川越市役所で「蔵の町並み保全」の説明を受けました】
【宿泊したホテルの窓から見えた東京タワーと冨士山】
【説明を受けた台東区雷門区民会館で委員長としてご挨拶をさせて頂きました】
【江戸の町並みの情緒漂う『伝法院通り』の様子】
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