実は、この「サイボウズ」とは、コンピュータソフトウェア開発の企業名です。
正式名を「サイボウズ株式会社」と云い、本社は東京ですが本年4月から松山市南吉田町にある「Biz Port」の3Fに松山オフィスを開設しました。
今後5年以内にサポート部門、ソフト開発部門の拡充で約100人規模のオフィスを立ち上げるとのことで、11日公明会派のうち7名がこの松山オフィスを訪問しお話を伺うことが出来ました。
なぜ松山市にオフィスを・・・との質問に、担当者は理由として先ず人材確保のためにとのこと。
次に松山市が進めている光ネット網などのインフラ整備の充実、そしてそもそもこの企業は10年前に松山で誕生した会社であることでした。
松山で誕生したこの企業は、大手ソフト開発会社のなかなか手の届かなかった中小企業向けの「グループウェア」の開発を手がけ、現在では国内トップのシェアで全国22,000社が利用しているとのこと。
工場もいらない、大きなビルもいらない、こういったソフト開発と云った頭脳集団企業の悩みは、人材の流失とのこと。
都市部では一人前のプログラマーになってもすぐ退職し、他の企業へ移る社員が多いとのこと。その結果、蓄積された多くのノウハウも流出するとのことで1日でも長く勤務して頂ける人材の確保が課題であるとのことでした。
今回、中村時広市長からのオファーがあり、市のバックアップや地元の愛媛大学の協力が得られ、いわゆる産学官の協力体制ができた結果、今回の松山オフィス開設となったそうです。
私のイメージのIT先端企業と云うのは、もっとドライで合理的で若い時代しか働けないほどハードな業界というイメージでしたが、この企業はそんなイメージとは全く違う感じがしました。
創業10年目、目標は世界へとのこと。まだまだ将来性のある成長過程の企業であると感じました。