私は、平成15年12月議会で、「交通バリアフリー」に関して質問しました。その中の1つが、駅や停留場のバリアフリー化でした。
質問要旨は、『自治体、交通事業者、国が一体となって郊外電車の駅や市電の停留所などの駅のバリアフリー化を進めていく趣旨の「交通バリアフリー法」が2000年に成立し、同法に基づいて、本市でも事業の実施計画が進んでいるが、法で云う対象駅は1日の乗降客が5,000人以上の駅と定めてられている。 しかしこれでは松山市内のほとんどの駅、停留所が整備対象ではない。 本市が目指す、障がい者、高齢者などの交通弱者に対して優しい、日本一のまちづくりにはならない。市内の全ての駅、停留所のバリアフリー化整備ができないのか。』でした。
その時に、質問で具体的に悪い例として引用したのが私もよく乗降する「伊予鉄港山駅」でした。
当時の港山駅は、上記の写真のように階段しかなく、そして切符売り場の踊り場が、線路側に傾斜しており、しかも手摺りもない状態でした。
『足元がふらついて、電車通過の負圧に引き込まれれたら大事故になる』と、ある高齢の婦人から苦情があり、この現状にはじめて気づきました。
質問に対して中村時広市長からは「郊外電車の駅や路面電車の停留所のバリアフリー化などについて整備が必要であると認識をしている。・・・今後鉄道事業者と関係機関が連携したなかで、その整備について協議をしていきたい。」との答弁がありました。
それ以降も港山駅は不便、危険な状態が続いていましたが、今月初めにきれいにバリアフリー化の整備が完了しました。前記の不便、危険要素は一掃されました。
大変喜ばしいことです。しかしまだ高浜線沿線駅にはバリアフリー化されてない駅がいくつかあります。
今後、鉄道事業者と市の協動で、市民の足である公共機関の全ての駅が、安全安心の駅になるよう改修されることを期待しています。
上記写真は、改修前と改修後の対比写真です。