28日午後、松山市公営企業局の浄水管理センターに昨年8月から建設されていた水質管理棟が完成しました。
中村時広市長からは、小雨のなかの式でしたが、「大変お日柄も良く、最高の日・・・」であると述べられましたが、少雨の影響で29日からは渇水のため減圧給水(2次)が始まることになっているからです。
(5月の降雨量は例年の1/3です。)
松山市の水がめである石手川ダムの貯水量は、92.1%(5/27)ですが、約半分の水を供給している地下水が-5.39M(平均値は-2.63M)ですから2.8Mも水位が下がっています。
松山市の見解も今から梅雨と云えどもまた大渇水にならないよう早めの対応をしています。
ところで松山市の水状況は、こういった総量の問題と、市民の安全安心の視点で、水の品質管理にも力を入れており、今回295,000千円の総事業費で、鉄筋コンクリート造3階、延べ床面積1,046M2の水質管理棟を建設しました。
完成によって、今までの50項目から約100項目に渡る水質の検査に対応できるようになりました。
そして、今後水道GLP取得に向けた体制ができることになりました。
特に全国で問題になったクリプトスポリジウムの検査も迅速に行われるようになっています。
(水道GLPとは水道水質検査の実施体制の認証制度です。)
更に、完成した管理棟は、一般の市民の皆さまが見学できるようにガラス張りの通路を設けて、中での作業の様子が見える構造になっていました。
環境面にも配慮され、雨水の再利用でトイレ浄水を、窓は二重ガラス、空調は氷蓄熱システムを導入、更にバリアフリーで高齢者、障がい者にも優しくなっています。
今後の更なる「安全で安心できる水の安定供給」に期待しています。
また来週からは全国水道週間が始まります。
今年は、「おいしいね この水未来に いつまでも」を全国統一標語に、全国的に様々な行事が展開されますが、松山市においても、様々な行事が予定されています。
今こそ、水を考えるとき、見直す時、そして行動する時ですね。
上記写真は左から
【テープカットの様子、中央が中村時広市長】
【ガラス張りの廊下から検査の状況が見えます】
【建物の全景と招待された地元の湯山小学校の児童たち】