先日、中島に住む知人から相談がありました。
「農家民宿について、県職員からはぜひ開業しましょうと云われるんだけど、松山市への申請が大変なので、困っている。」といった内容でした。
そこで私も同行し市役所の5つの担当課を回り、詳細な説明を受けました。
農林・漁家民宿とは、農家や漁家が経営し、農山漁村の生活を体験、または農林漁業などが体験できる民宿を云い、農山漁村を訪れ、豊かな自然や美しい景観、美味しい郷土食を食べ、農村文化に触れ、人々と交流をする都市農村交流、所謂グリーンツーリズムへの関心が高まっています。
中でも農山漁村の素朴な魅力を体感できる農家漁家民宿が今注目されています。
県内では県の指導でしまなみ、内子、久万高原町、愛南町などで多くの農家漁家民宿が既に開業しており、各地域で推進協議会などが立ち上がり啓蒙活動や集客活動が動いているとのこと。
そこで早速、中島地域で農家漁家民宿を計画している方と愛南町を訪問しました。
南予地方局産業振興課の担当の方のご案内で、愛南町内の農家、漁家それぞれ1ヵ所の民宿を訪問し、お話を伺いました。
愛南町には8軒の農家漁家民宿があり、それぞれの地域性を生かしたクワガタ虫採集とか川魚釣り、わら細工、味噌づくりなどのユニークな体験を含む59の体験をそれぞれの農家や漁家で体験できるようになっています。
料理も地元で取れた新鮮な野菜や魚を中心に大変好評とのことでした。
今年の6月に8軒の民宿がスタートして1年半で宿泊者が1,000人を超えたとのことでした。
そして地域ぐるみで来訪者に対しておもてなしをしているとのことでありました。
リピート客や連泊の方も増えたと人気上々とのこと。
愛媛県は、この農家漁家民宿について県独自の規制緩和を実施しており、客室面積を定め、それ以内であれば開業時の改修コストを最小限なるように、開業手続きも大幅に緩和、各規制も緩和されています。 現在のところ松山市内には1軒の農林・漁家民宿も存在しません。
しかし現在市内でも農林漁家民宿開業に向けて具体的な動きが出ていると伺っています。
また松山市中島地区では現在22年度開催の「しま博」の準備に入っています。
既存の宿泊設備では対応出来ないと思います。
そこで中島地域の農山漁村に宿泊し、様々な体験を通して都市住民と島しょ部市民の交流促進の場になる農林・漁家民宿について行政も開業を推進すべきと感じました。
上記画像は左から
【農林漁家体験民宿「かじか」の女将さんと一緒に(民宿前のせせらぎと徒歩5分の温泉と手料理が目玉です!)】
【漁家民宿「大内浦」のご主人と一緒に(美味しい魚料理と釣りが目玉です!)】