昨年、厚生労働省で決めました。
主旨は「介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日」として、「11月11日」を「介護の日」と決めました。
ではなぜ11月11日なのか?
それは「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に「いい日、いい日」にかけた覚えやすく、親しみやすい語呂合わせだとか。
いかにも役人らしい、中身を伴わない言葉だけでのキャンペーン?
現場を見ないで、現場を知らないで、声を聞かずして何の介護の日かと思います。
いま政権交代の影で、高齢者が泣いています。
鳩山総理の「友愛」や「コンクリートから人へ」などの国民受けをする耳障りのよい言葉だけでは、介護現場は変わらない。
今こそ国民が信頼・安心する介護の政策が今求められている時ではと思います。
国民の厳しい審判をいただき野党となった公明党ですが、新しい執行部のもと、これまでの貴重な10年間の与党経験を踏まえ、改めて現下の課題に取り組んでいます。
その第一弾として、今月から全国3千名を超える公明党地方議員、国会議員による介護問題の総点検活動が全国でスタートしています。
松山市議会公明党会派も8人も、11日をスタート日として、「介護問題総点検活動」に参加しました。
11日は、市内古三津2丁目にある、「ヘルパーステーションかつら」(宇都宮町江社長)を4人の議員が訪問し、アンケートに答えて頂き、現場での様々な問題点をお聞きしました。
第4期の介護保険事業計画がスタートし介護報酬もやっと3%のアップ?、しかしながら各事業の展開に当たっては決して十分ではなく、介護現場には様々な問題が現出していました。
聞き取り調査で出た問題点は、「就業時間が短いヘルパーの方は雇用保険に入れない」とか、「県に提出する書類が多種多量で、介護に専念出来にくい。」
また要望としては「若いヘルパーが長続き出来るような環境を」とのお話でした。
介護の資格を持っていながら、介護の職場が大変なのでなかなか人が集まらない現状をお聞きして、私もお聞きしました。
「鳩山政権は、予算額削減で仕事量減少の影響の大きい建設関係労働者を、介護現場に移行させると云っているがどうですか?。」
回答は「ノー、そんなに簡単なものではない。相手は鉄やコンクリートではない。人間です。異業種から簡単に取めるものではない。」とのことでした。
またその後訪問した、ある通所介護、居宅介護支援事業所では、「小規模事業所に対する事務員配置を考えた報酬単価の引き上げ」とか「質・技量のレベルの高い看護師が不足している」、またこちらでも「事務量(書類)の軽減」などの要望がありました。
しかし、一方で自公政権下で予算化した「介護職員の処遇改善交付金」この制度のことをご存じなかったとのことで、詳細をお教えしました。
「制度を利用できたら助かります」とのこと。しかし反面、少人数での施設の運営、大きな施設とは違い、「申請書類の作成が大変かも?」とのご心配もして居られました。
今回の介護問題総点検活動・・・真に人間主義で戦っている政党・議員はどこなのか。その証を得るためにも総点検活動の結果を踏まえて、介護問題の政策提言、政策実行が私たちに求められていると思いました。
上記写真は、2枚とも
【「ヘルパーステーションかつら」を訪問して、聞き取り調査の様子】