18日午前、議会本会議で寺井克之議員に対する懲罰の動議について、市議会公明党を代表し『賛成討論』をしました。各派からの賛成、反対討論ののち、採決になり賛成多数で寺井議長に対する出席停止7日間が決定しました。議長に対する懲罰は、市議会124年の歴史で初めてでした。
以下が私の賛成討論の内容です。
私は、公明党議員団を代表して、寺井克之議員に対する懲罰の動議について、また懲罰の種類は7日間の出席停止であることに対して、賛成討論を行います。
昨日のテレビ報道では、「懲罰特別委員会」で懲罰が可決されたのは、松山市議会の永い歴史で47年ぶりの2度目、更に議長としては初めてだとありました。このことは市議会の一員として大変残念なことであると思っています。
寺井克之議長は6月議会に於いて議長辞職勧告決議が可決されたことを受け、今後各会派の議員の皆さまに丁寧な説明をして、理解して頂き円滑な議会運営に努めるとの主旨の発言をされました。
そして9月6日に2度目の辞職勧告決議案が可決されました。そのようななかで9月11日の議会運営委員会が開催されました。その席上での寺井議長の発言について以下3点について懲罰の事案にあたるとして指摘させて頂きます。
1点目は、寺井議長は「6月以降の2ヶ月間は全国市議会議長会の副会長、その他出張、会合、陳情などで多忙であったため、各会派の代表者、各議員との懇談ができなかった。各議員に対しご迷惑をお掛けした。」と述べられました。しかしその一方で他の委員に対して、「1日も空いていないことはない。」とも云われました。
また2点目としては、清水副議長より『私が副議長に就任をして、この先日までただの一度も、議長が私の部屋に来て「円滑な議会運営に対して、宜しく頼む。」という発言は無かった。』とありました。それについて寺井議長は否定されませんでした。
これら2点について、寺井議長は6月議会の混乱を受けて各議員と約束した議会の混乱を治め、円滑な議会運営に向けて議長として努力する意志が全く無かったとしか云えません。
更に、3点目は当会派委員より「2回目の議長辞職勧告決議案が議会の総意として可決されたが、今後も議長職に留まるお考えなのか。」との問いに対して「やめる気はない。今後も続けたい。」と云われました。
9月11日の議会運営委員会に於いての、これらの言動にこそ、いろいろ取り付くってはいましたが、その内実は誠に不誠意極まりないものであると断言します。
このことについては、地方自治法百四条にある「普通地方公共団体の議会の議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する。」とあるなかの「議会の秩序の保持、議事の整理」について、議長としての責務を放棄しており、その結果議会内に不信と対立、混乱が生じ、円滑な議事が運営されていないという結果を招いています。
これらの一連の寺井議長の言動には、議会全体のことを顧みず議長職にある議員として誠に不誠実で怠慢な態度しか浮かびあがりません。
ここに至っては、誠に残念ながら正常で円滑な議会運営のために、寺井議長の居座りを許さず、民主的な議会運営を守るために、議長職にあるまじき不誠実で怠慢な態度に対して、懲罰を求めるしかないと思うのであります。
議員各位におかれましては、ご賛同を賜りますようお願い申しあげ私の賛成討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。