松山市由良町出身の土木技術者・宮本武之輔を顕彰する講演会が、松山市役所で、これらが縁で松山市が交流する燕市の鈴木力市長も同席し開催されました。
講演会の講師には日本国際賞を受賞した高橋裕・東京大学名誉教授が、「松山の土木偉人・宮本武之輔~燕市大河津での偉業~」と題して講演がありました。
宮本武之輔(1892~1941年)は、旧内務省官僚で、昭和2年、現在の新潟県燕市にあった信濃川大河津自在堰(せき)の陥没事故を受けて、新可動堰建設に取り組み、出水や風雪などと戦いながらわずか4年で完成させるなど、土木事業に大きな足跡を残しました。
そして、毎年大きな被害が出ていた豪雨洪水から、農民や田畑を守りました。
彼を知る者は皆、その徳を慕う、そして文才に富み、正義感が強く、生涯、技術立国を目指して土木事業を推進し、多くの技術者を育成した郷土出身の偉大な技術者を改めて知ることができました。 (昭和16年12月24日東京にて没す。享年49歳。)
上記画像は左から
【映画「民衆のために生きた土木技術者たち」のスタート】
【完成した信濃川大河津分水自在堰(せき)】
【興居島の由良町に宮本武之輔を偲び顕彰する銅像建立】