近所に住む中学校の同級生が、伊予砥石を持参で我家を訪問し、我家の包丁を研いでくれました。
初めて「伊予砥石」なるものを知りました。
この砥石は、松山市の隣の町の砥部町でとれるらしい。
もともと砥部町「砥部」の地名は「伊予砥」として良質の砥石が産出されたことに始まり、延喜式(927年)にも伊予国の産物を中央政府に納めたと伊予砥石の名が記されており、その歴史は、1300年前にさかのぼるとのことです。
さらに1700年代には、砥石の産地に目を着けた当時の大洲藩主が磁器生産の研究を命じ、失敗を重ねながらも1777年磁器焼成に成功して以来、今日の砥部焼に至るなど、伝統ある歴史を支えてきた貴重な石だそうです。
昭和40年頃に採掘が終了しましたが、刀剣研磨において無くてはならない砥石で、中砥石(♯1500~2000)に相当します。
上記の写真の砥石は、3キロ程度のものですが、ネット通販では数万円の値段がついていた貴重な砥石です。
妻曰く、包丁の切れ味は最高とのこと。今度は、私が研ぐ番になりそうです。