本年4月、松山市立の小中学校の約2,500人の教職員研修や教育研究の拠点として、「松山市教育研修センター」が市内文京町に開設されました。
センターは、東雲小学校の敷地内で、また館内通路で東中学校とも繋がり、更に道を隔てて愛媛大学に隣接する立地を生かし、小中学校、研修センター、大学が連携ができ、より現場感覚・現場目線の研修や研究が可能になりました。
小中学校、大学と連携・協力をする研修センターは全国でも珍しく、愛媛大教員の専門的な研修内容を、実際の小中学校での教育にも生かすことができ、また大学連携室には大学教員が毎週1日詰めており、小中学校教員や研修センターの職員が気軽に相談、意見交換できるようになっています。
そして教育関係図書をそろえたサポート室や、学校にはない設備を配備した教材作成室も設置されています。
そして夜間や土曜日も開所することで、教員が利用しやすい環境になっています。
松山市は、平成12年に中核市になり、それまで市内上野町にあった愛媛県総合教育センターで行われていた研修などが県から松山市移譲されましたが、市の研修センターがなかったため長年に渡り、教職員の研修場所は、市内の様々な一般施設の利用に頼っていました。
くもみね市議は、平成15年3月議会、平成18年12月議会に於いて、当時中核市30市の内、市独自の研修センターが無いのは本市だけであり、このようなジプシー研修で一番ご苦労されている教職員のために、また教職員の資質、能力向上のために研修センターを建設してはどうかと訴えていました。