19日四国中央市で、愛媛県市議会観光振興議員連盟の平成28年度広域観光推進研修会が開催され、議員連盟の会長として出席させて頂きました。
会場には、県内の各市議会議員、事務局の皆さま約150名が参加しました。
私の開講のご挨拶に続き、株式会社やまびこの平野俊己企画販売部長の「地域を支える ねうち、価値を決めるのは誰か」と題してご講演を拝聴しました。
講演では、1999年東京から旧・新宮村に移住したときに感じたのは、村に誇りを持てない若者が多いことに驚いたそうです。それならばと新宮の人が誇りを持てるようにしたいと考え、新宮にある無農薬栽培のお茶に目を付けたそうです。
栽培している多くの村民はそのお茶に自信を持っていなかった。しかし無農薬栽培は3割増の手間がかかり、3割の収穫減となるのに、長年この栽培をしていたために何の抵抗もなく栽培されていた。このお茶を使って「霧の森大福」を販売した結果、2013年には35,000箱の大ヒットし整備された癒やしゾーンである「霧の森」への来客数が同年18万人に達したとのことでした。
今では、ネット販売は抽選で、月1回の抽選で、毎回100倍超えるほど人気の商品になり、店舗販売でも、松山のお店や、県外のデパートなどに出しても数時間で完売するほどの人気であります。
しかし霧の森大福の発売当時、地元では高すぎて売れないと言われましたが、東京では、8個の大福が入って1,000円は安すぎると評価されました。
商品の値打ちを決めるのは誰なのか。無農薬栽培で安全安心のお茶に誰が価値を付けるのか。それは自分たちではなく他の人に決めてもらうことが大事であり、それが栽培者の誇りになると。
また一番嬉しかったのは、5軒の農家が、大福用のお茶を栽培したいと言われたときであり、新宮茶は静岡や宇治に決して負けないネームバリューを付けるために、この霧の森の大福であると云われていました。
上記画像は左から
【開講のご挨拶の様子】【平野俊己企画販売部長様の講演の様子】
【入手困難の「霧の森大福」】【癒やしゾーンである「霧の森」での研修の様子】