22日、興居島過疎地有償運送事業が始まって3年目を迎えるに当たって、興居島地区社協の代表の方を市役所にお迎えし、来年度予算に経費増額分の予算配分の陳情に同行しました。
興居島(島民1,100人)では、唯一の島民の足であったタクシー事業者が6年前に廃業し、公共交通機関の空白地域となっていましたが、3年前に島民のボランティア運転手が、電話予約で1回500円で高齢者などの交通弱者の島民を有償運送する新たな事業が、島民の大きな期待のなかスタートしました。
そして3年を経過と云うことで来年1月に、有償運送継続について公共交通機関関係者の意見を聞く審議会を開催するとのことでした。
市内で唯一、県内で2例目の興居島の過疎地有償運送に、行政側も資金面などについて積極的に支援したいと云う意向と感じました。
事業主体の興居島社協も初年度から少しでも利用者を増やしたいと云うことで様々な努力をしてこられたそうですが、今年度から始めたポイントカードが大好評で、月平均100名程度の利用者数が150名前後まで増えているとのことで、今度はボランティア・ドライバーの確保が大変と云われていました。利用していただけることは大変嬉しいことです。
市内には、赤字の私鉄バス路線が多くあり、お客が乗車していない路線バスが走行しているのをよく見ますが、その赤字補填として多額の税金が運営補助として投入されています。
その額が8千万~1億円/年とも云われていました。
高齢化、過疎化のなかで、興居島のような有償運送を、市内の交通空白地域に於いて速やかに検討していくべきと思います。