来週からの定例市議会開会前に、新年度上程予算の説明がありました。
そのなかに中島本島に5カ所あるドクターヘリの緊急時離着陸場の内、吉木地区・天谷小学校グランド、宮野地区・中島南小学校グランドに本格的なヘリポートの建設費用800万円が盛り込まれました。
県が導入したドクターヘリが救急患者を引き継ぐランデブーポイントに選定されるのは学校など公共施設のグランドです。
そこで問題になるのは、ヘリコプターが着陸する直前に、風圧で舞い上がる小石、砂塵被害です。
その対策として消防団員はヘリが到着する前にポンプ車を出し、水を撒くことを毎回実施しますが、他地域では間に合わず、ヘリが上空で待機する場合もあると伺いました。
また水を撒いたら撒いたで、ヘリが着陸する場所が泥んこのぬかるみになり、ストレッチャーの車輪や乗員の靴についた泥がヘリに入り、毎回ヘリの床が泥んこになることもあると伺いました。
そこで今回、対策として市内で初めて、アスファルトもしくはコンクリートで、1辺20Mの四角のヘリポートが設置されます。
この2カ所では、完成後、消防団の散水は不要になり、よりスピーディな患者搬送が可能になります。
私は、平成27年3月議会の代表質問において、中島地域に於けるドクターヘリの緊急離着陸場の確保、及びハード整備について質問し、恒常的なヘリポート設置を提案していました。
現在中島地域の点在する有人島には、この2カ所以外に計14カ所のドクターヘリ緊急時離着陸場があります。
消防団員の不足、高齢化が進んでいる現状を踏まえ、本格的なヘリポートの建設、地上から誘導する安全員の確保、夜間照明を備えた恒常的なヘリポートの整備の推進を今後も訴えて参ります。