高齢化が進む中島地域で発生した救急患者を、市内の救急病院に搬送する場合、2009年10月から運行されている市の消防救急艇を利用する方法、また2017年2月から患者モニターや人工呼吸器など救急医療に必要な医療機器や医師や看護師が搭乗した県のドクターヘリを使って搬送する方法があります。
特に、ドクターヘリは、生命の危険がある患者さんに救急現場等で初期治療が始められるとともに、速やかに医療機関へ搬送することが可能で、救命率の向上や後遺症の軽減などの効果が期待されています。
但し、ドクターヘリの場合、グランドへの離着陸時に、砂じんや小石の飛散を防ぐために、消防団員が着陸直前の散水や着陸誘導をする必要があり、この時間の短縮が課題でした。
そして2019年7月、中島地区で初めてヘリポート2カ所が完成し、運用が始まりました。
新たに設置されたのは中島の西側にある旧天谷小学校(吉木)と南側の旧中島南小(宮野)の各グラウンドに設置されました。
このヘリポート設置については、2015年3月議会での代表質問で、「県のドクターヘリ導入に向けた松山市の準備、受け入れ体制について」質問し、その中で、各離島での緊急離着陸場(ヘリポート)の確保についてはどのようにするのか質問し、答弁として「ドクターヘリの離着陸に関する条件を整え、その効果を最大限に発揮するためにも、今後ドクターヘリの整備等も研究課題である。」と述べ、今回のヘリポート設置の実現に繋がりました。