昨年の9月議会に於いて、小中学生に対する「食育」に関連して、次のような質問を行いました。 (要旨)「・・・・この食に関する問題は学校だけではなく、家庭も含めた取り組みが必要であります。そこで、子どもに適切な朝食をつくれない親、また、つくる時間がない親を対象に、希望する家庭に対して朝食の配達とか、レシピの配布や調理講習といった方策で、こういった家庭へのバックアップが必要と考えますが、市の取り組みはどうか?」。
これに対して、教育委員会からは明確な方針、考え方の答弁はありませんでした。
しかし、松山の民間企業が始めたんです。・・・・児童のいる家庭への朝食配達を!
これまで、高齢者宅とか障がい者のお宅に食事を届ける会社はありましたが、この会社(㈱三和食品・今村祥三社長)では、児童生徒のいる家庭をターゲットにしているのが凄い!。 (これは全国初です!)
先日、今村社長と面談する機会がありました。お話によると、このプロジェクトは、昨年愛媛県の「地域密着型ビジネス創出支援モデル事業」として、共働き家庭や手のかかる子供のいる家庭でのモニター試行を重ね、3月からの事業スタートとなりました。
メニューは、和食を中心とした朝食の副菜宅配サービスで、副菜を日替わりで3品(大人2人・子供2人分程度)を朝食時に配達します。レシピは、市内の管理栄養士の会社が作成し、食材は、自社農園及び契約特定農家で生産された減農薬、有機肥料野菜を使用しています。製造調理は、出荷当日に本社の加工センターで行い、各戸への配達は各地域にて採用した「健康食運動推進員」が行います。
昨年から配達されたモニターへのアンケートでは、その食材をお弁当に活用したとか、子供の偏食が減ったと云う声が多く届いています。
議会などに於いて、学校給食の民営化に対する反対の議論が行われていますが、子供達の食事のうち給食は、食事全体の僅か2割しか占めていません。今の子供達の食生活を観たとき、「誰が作るか」という議論よりも、子供達に「何を食べさせるべきか」、また「バランス良い食事」をどのようにとればいいのか。子供達に教えることが急がれるのではないかと思います。
今村社長から、「食育」を通した地域コミュニケーションの創出の場にしていきたいとのコメントに感動しました。こういった松山発、全国初の先進的な考えに立って頑張っている民間企業を応援します。
上記写真は左から
【三和食品から出しているパンフレット~2枚】
【3月の献立表】
【【自社農園での今村祥三社長と毎日配布されるレシピ】
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