7月6日、松山市議会都市企業委員会(雲峰委員長)は、福井県企業局が建設を進めている王子保(おおしほ)浄水場を視察しました。
訪問先は、越前市の郊外で、山の中腹に建設が進んでいました。16年度から始まった工事も最終18年度の完成、供給開始とのことで、総事業費471億円という大きなプロジェクトであり、最終的に完成すると、3市2町の約8割に当たる約18万人に上水が供給されます。
今回の視察のテーマは、日本で最大の浄化規模である、ろ過膜施設であります。全国的に今までは、小規模の膜ろ過が主流で、方式も高分子膜、セラミック、化学繊維膜など様々でありましたが、今回は日量52,000m3/日の大規模施設で、セラミック膜である点が特徴です。このセラミック膜は、1本当たり約30万円で、全部で2,400本設置されるとのことであり、いかに安心、安全の飲み水確保に費用がかかるかが分かります。
また松山市では、今年度から2カ年の予定で、約7万m3/日規模のかきつばた、高井神田の2浄水場に新たなろ過施設を建設しており、このろ過方式が化学繊維の中空糸の精密ろ過膜であることなどを踏まえ説明を受けました。
この方式の違いは、水源の違いで、王子保浄水場は河川であり、本市は地下水であることであり、また、ろ過膜設備の費用については、王子保浄水場が約40億に対して、本市は、新しいろ過施設の整備費に既存施設の更新、それに15年間の施設の維持管理費を含めて約47億円とのことで、本市が全国に先駆けて採用した、委託業者をBOD方式によって民間業者から選んだ結果、経費の圧縮が可能になったことが裏付けられた。
上記写真は左から
【説明をする福井県企業局の担当者の皆様】
【説明を受ける私と清水副委員長】
【建設途中の施設の一部】
【セラミック膜が挿入されているモジュールが並ぶ】
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