昨日、10月3日から愛媛県美術館で始まる『国立ロシア美術館展』のご案内のパンフレットを頂きました。
それによると、今回の展覧会は、東京富士美術館の企画協力で、全国で東京、大阪などの5都市のみの開催で、あの国立ロシア美術館のコレクションから約100点の絵画、彫刻、工芸品を厳選して展示されます。
国立ロシア美術館は、1898年にロシア初の国立美術館として誕生し、現在は約40万点のロシア美術の一大コレクションを誇り、10世紀から現代までのロシア美術史を網羅した世界最大のロシア美術の殿堂であります。
今回の企画は、そのなかでもロシアが誇る『金の時代』と云われる18世紀後半から20世紀初頭までのロシア美術を、我が国で初めて、本格的かつ体系的に紹介する画期的な展覧会であるとのことです。
ロシア美術は、当時ヨーロッパに流行したロココからロマン主義といった美術潮流をとり入れながらも、独自の発展を続けロシア独特の雄大な自然をテーマにする一方、神話や英雄の理想主義絵画ばかりではなく、庶民を描いたリアリズム絵画へと発展し、これにより貴族ら上流階級のものだった美術がはじめて一般大衆のものとなっていったのです。
上記の左のパンフレットに描かれた少女の絵は、心理的肖像画の巨匠と云われるイヴァン・クラムスコイ(1837~1887)が16歳の我が娘を描いた、「ソフィア・クラムスカヤの肖像」であります。
芸術の秋、愛媛県立美術館でロシア美術の神髄に触れてみてはどうですか・・・・
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