2008年元旦は、中島地域のみなさまへのご挨拶回りからスタートでした。
数日前の波浪で高浜港の桟橋が壊れて、元旦の中島行きが危ぶまれましたが、大晦日に復旧し平常運転に復旧したところでありました。
海は荒れていましたが、フェリーボートは中島神浦港へ向かい、そして地域のみなさまと、新年のご挨拶をすることが出来ました。
その時に改めて感じたのが、高齢者のみなさまの多さと、そしてその高齢者のみなさまの元気の良さであります。
折しも地元新聞の元旦の記事には、全国世論調査で限界集落(65歳以上の高齢者が住民の半数を超え、田畑の管理や冠婚葬祭などの地域活動が困難な集落)については、67%が集落維持のために行政の支援が必要と回答したと書かれていました。
また、国土交通省の調査に依りますと山間部、島嶼部など全国の過疎地に集落62,300の内、限界集落は7,900、無人化して消滅する恐れのある集落は2,600もあり、この世論調査では、国、地方自治体が国全体の問題として取り組む必要性を示しています。
中島地域全体の高齢化率(65歳以上の住民に占める割合)が全島平均が49%でほぼ数字的には全体が限界集落の島々となっています。
松山市と合併してちょうど3年が経過しましたが、中島地域は過疎化、高齢化に伴う多くの問題を抱えています。更に、主力のみかん価格の低迷、油の高騰で漁業が打撃を受け、島の経済も苦しい状況が続いています。
中島地域の住民の元気、活力がまだある今こそ、行政は地域の活性化、地域間格差是正に向け、県、国、更に都市住民をも巻き込んだ対策、仕組み構築が急がれます。
今回中島へ同行して頂いた、丸山さんが素晴らしい句を詠まれましたのでご紹介します。
『鮮度、百 人もみかんも 真心も』 (中島にて)
上記右の写真は、帰路神浦港から見た景色で、荒波は納まっており穏やかな海でした。
一番奥に見えるのが、松山市(旧北条市)の粟井地域と高縄山で、その手前・右に見えるのは興居島です。
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