24日午後、2年前に障がいのある方と電動車いすを使って「松山城は障害者にとって優しい史跡なのか?」とのテーマで、担当課長さんも同行して検証をしました。
結果は本ブログの2006年7月6日に詳細が書きましたが、障がい者には大変厳しい登山道でした。
あれから2年、松山市の担当課の方で、駅を降りてから天守閣の麓について積極的に改修を実施して頂きました。
小さい段差だらけの登山道をカラーの滑り止めを施した道に、また大きな段差については木製の橋や溝蓋を設置して頂きました。
更に地元の機械メーカーの電動の身体障がい者用車椅子2台の寄付をして頂き4月から使用できるようになります。
その使用開始を前に2年前に検証で共に登った障がいのあるご婦人と電動車いすで、たまたま北海道から来松されているご婦人が足が不自由と云うことで今回、初めて寄贈を受けた身体障がい者用車椅子を使って登ってみました。
下の東雲口駅舎は、2年前に改築されバリアフリー化されており、問題は8合目にある長者ヶ平駅から天守閣までの約500Mの登山に挑戦しました。
結果は、2年前に40分もかかったのに、今回は15分程度でスイスイ登れました。
北海道からのご婦人は初めてこの電動の身体障がい者用車椅子に乗られたそうですが支障なく登られました。
今回は楽に天守閣のすぐ下まで登ることができ、「今度は桜が咲いたらまた来たいですね」と喜んで頂きました。そして本丸広場からのすばらしい眺望を満喫して頂けました。
担当課長さんから松山城を山城と云うことを知らずに、上の駅舎から本丸まで登ることが出来ず帰る方も居ると云うことでこれで安心できます。
改めて健常者にとっては小さい段差でもハンディのある方には厳しい道路になる、しかしちょっと手を加えるとぐっと優しい道路になると云うことを感じました。
この松山城天守閣、ロープウェイ、リフトなどの管理が4月から指定管理者の地元の民間鉄道会社に委託されます。
障がい者のための整備が出来ても、安全確保のためには係員が同行する必要があり、是非継続して実施して『官』がしてきた以上に『民』に依る障がい者への一層の補助サービスアップを期待します。
上記写真は、長者ヶ平駅から天守閣したまでの行程を写したものです。