松山市で日本水道協会第79回総会が20日~22日までの3日間開かれました。
会場は愛媛県武道館で、松山中央公園運動広場では日本水道工業団体連合会による水道展も同時開催されました。
この総会には全国の水道関係者約1600人が参加し、水道界最大の議決の場として、重要案件が審議されました。
私は、同会派の議員と22日に県武道館で開催された「水道の海外ビジネス展開」がテーマのシンポジウムにまた、隣の中央公園の運動場で開催されていた水道資機材展示会を見せて頂きました。
シンポジウムでは、従来の地域の公営企業として水道事業から、長年培ってきた水道技術をもって、外国の水道インフラ整備を進めていこうとする東京や大阪の水道局の意気込みに驚きました。
また水道資機材展示会では、現在松山市が進めているクリプトスポリジウム等の耐塩素性病原生物への対策について、課題としては、ろ過設備が大変高価でまだまだ設置されていない施設があることでした。
この問題に対して、国は平成19年度に、紫外線照射によるクリプトスポリジウム及びジアルジアの不活化の有効性に関する知見が得られたとして、ろ過と比べ簡便な手法として導入することが可能になってきました。
今回の水道資機材展示会ではその紫外線照射装置を見てきました。
現在一般的なろ過設備が大きな装置だけに、この300~400mmの管路に装着された棒状蛍光ランプのような装置で菌の不活性化ができるのか心配になるほど簡単な形状でした。
現行のろ過装置に比べイニシャルコストは1/5、ランニングコストも1/10と、格安でした。
本市でも北条地区など井戸からの取水に対して採用を検討しているとのとでした。
安全でより安価で、必要量の水道水の確保及び供給は、市民生活の基本であると感じた総会でした。
上記写真は左から
【水道資機材展示会のテント群・100を超す団体、企業の出展でした】
【県武道館での「水道の海外ビジネス展開」のシンポジウム】