今年8月1日松山市下水道浄化センター(松山市南江戸4丁目)に於いて、老朽化した受電設備で火災事故が発生したことに伴い、処理場内への送電が止まり、下水道施設が正常に運転できない状況になりました。
このため、放流水の水質が水質汚濁防止法に基づく排水基準(化学的酸素要求量COD:最大30mg/l)を超過した状態となりました。(最大:40.8mg/l)
その結果、放流先の宮前川ではコイ・鮒が最終的に1,150kg、約1,530匹がへい死するなどの大きな影響が出ました。
地域の有志で活動している「宮前川を守る会(一色輝久会長)」は、平成14年度から、地元の味生第二小学校との連携で、総合教育の一環として児童たちによる宮前川へのこれらのコイの放流によって、児童への環境教育の場として長年取り組んでいました。
児童も自分たちが放流したコイ・鮒が大きくなっていく様子をみて、宮前川に対する愛着や環境を守ると云う意識啓発に大いに役立っていると先生方も喜んで頂いていました。
しかし、そのコイ・鮒は今回の事故に依る酸欠状態の大量の汚水にさらされ大きな被害が出ました。その大量に死んだコイや鮒の姿を見て児童生徒たちの目にどのように映ったのか。またその後の対処も未だに何も発表されていなく誠に残念です。当に破壊は一瞬であると云うことです。
施設管理者はこのような事故が二度と起こらぬよう、最大限の努力をして頂きたいです。
上記画像は左から
【事故によって大量に死んだコイや鮒】
【毎年実施されている児童によるコイの放流(今年7月実施の様子)】
【こんなに多くの大きなコイが居ました】
【児童たちがコイを大事に育てようと看板を設置しています】