新浜地域とは、私の住んでいる石風呂地域、隣の新浜町、松ノ木町、辰巳町地域を指しますが、この地域には地盤の低いところがあり、海の満潮時に、大雨が降った時、陸地部の雨水面の方が低くなる状態になり、海水の逆流を防ぐため水門を閉じると、行き場を失った雨水がこの低い地域に滞留し、毎年、床下や床上浸水が起こりその度に家屋の被害が出ていました。
平成13年の6月には、降雨量が、時間当たり41mmと云う観測史上2番目の集中豪雨があり、この新浜地域を含め市内各所で大きな浸水被害が出ました。
そして私が市議会議員になって初めての平成14年6月議会で、一般質問のなかで、この新浜地域の浸水に関して、雨水排水ポンプ場などの設置、排水路の新設事業の推進について訴えました。
その後、市はこの地域のポンプ場の基本設計、詳細設計の委託、用地買収、関連する土木、建築工事を推し進め、大きな節目となる平成21年3月に待望の新浜雨水排水ポンプ場完成しました。
この「新浜都市下水路事業」は、雨水排水ポンプ場の建設事業費15億円の大事業でした。
地域の市民はこれで長年の浸水の被害から解放されたと思ったんだけど・・・・
同年7月に本市で豪雨がありました。
その夜に、市民の方から『町が浸水している。見に来てくれ!』と電話が入りました。
『そんなことあるんですか?』思わず云ってしまいました。
しかし夢ではなく、現実として上記の画像の位置図の場所が、約50センチも浸水していました。このような浸水は、1度ではなく翌年22年7月にも起こりました。
その後、市の下水道部へ原因究明と対策を求めました。
その結果、本年3月からこの地域への排水改修工事が行われました。
道路部分を20センチ~30センチ嵩上げし、雨水排水管を直径250mmから600mmに変更、それに雨水の逆流を防ぐフラップゲートを設置しました。
更にマンホール内に、10m3/Hの排水能力がある排水ポンプを設置しました。
これらの事業費は約3,000万円です。
そして10月にこの改修工事が完了しました。
私の問題提起の一般質問から9年、私自身も幼いときからこの地域の浸水を何度も見てまいりました。感慨無量です。
今後、この地域の市民の皆さんが、浸水による不安を解消し、安心して生活できることを願っています。
なによりも『市民の安全・安心』が一番です!
上記写真は左から
【今回の排水改良工事の場所(位置図)】
【新しく設置されたこのマンホールの中に排水ポンプが設置されています】
【道路部分の嵩上げの様子・側溝などの形状が変化してます】