今年は3月の東日本大震災を受けて、我が地域でも防災意識が高まっており、今回の文化祭講演は当にグッドタイミングのテーマでした。
講師は、鳥生幹雄氏でした。
松山市では、11月1日に組織再編を行い、総合政策部に危機管理や防災を一元的に担う「危機管理担当部」を新たに配置しました。
講師の鳥生幹雄氏は、松山市出身で防衛大学卒業後、陸上自衛隊で全国の災害復旧に出動した経験を積まれており、その経験を生かし平成16年定年退職後には、徳島県で南海地震対策に取り組みました。
そして平成21年4月、生まれ故郷である本市の消防局で防災対策指導監として着任し、今回の組織再編で危機管理担当部、災害対策指導監として地震に留まらずあらゆる災害対策に指導をされている方であります。
先ず講師から、防災の観点から高浜地区の特性をズバリ指摘されました。
○山がすぐ海に近づいている。 ○山からは小河川が流れている。 ○果樹園が多い。
・・・・これらのことから→がけ崩れ、土石流、山腹崩壊危険地区など土砂災害の可能性が高いと指摘(過去にも土石流で多くの被害者出ていることを説明)
○海岸に接している。地盤・標高が低い。 ○宅地造成の住宅地がある。
・・・・ このことから→浸水、高潮で被害が頻発している。
(対策として排水ポンプ場設置されている)
→土地の液状化の可能性あり。
約90分の講演であったが、あっという間に終わった感じでありました。
講師の多くの災害出動の経験での教訓であり、聞く方も身近な話から防災対策に入られており、災害の種類によって、先ず自分がどのようなことをすればいいのか、大変勉強になりました。
最後に講師からは、
『防災について知識を持ち、積極的に防災訓練に参加し、隣近所での助け合いが大切です。』
・・・・『備えあれば、憂いなし』
上記写真は左から
【オープニングの高浜小学生による高浜水軍太鼓の演奏】
【講演の様子と講師の鳥生災害対策指導監】