国会では新政権と野党との本格論戦が始まりました。
本会議の代表質問や予算委員会のテレビ中継を見ていて、唖然としました。
民主党は昨年末まで政権を担っていたのに、野党になった途端に、自らの失政を棚に上げて新政権の批判に血道を上げています。
「どうなっているの?」と感じたのは私が公明党議員だからだでしょうか。
野党だから現政権をチェックして、追及するのは当然であると思いますが、例えば緊急経済対策に絡んで「公共事業の大盤振る舞い」などと決めつけるような態度は、震災発生時に政権与党として対応が遅れた「痛み」がまるで感じられません。
「何とか政府、与党を揺さぶってやろう」との下心がミエミエではないでしょうか。
また国会同意人事もその一つで、そもそも原子力規制委員長は民主党政権下で任命されたのに、同党の抵抗でいまだに承認されていません。
更に空席の公正取引委員長の人事案も拒否すると報道がありました。
これでは「早くも『抵抗野党』に戻ってしまったのか」(朝日新聞)と言われても仕方がないと思います。
政局を優先した野党に先祖返りするなら、ますます国民から見放されるだけです。
今こそ国民に対して与野党ともに結果を出す責任が問われていることを、忘れないことが重要ではないか。