19日同会派の2議員と共に、徳島県神山町を訪問し、NPO法人グリーンバレーの大南信也理事長から、「創造的過疎から考える地方創生」と云うテーマでお話を伺いました。
先ず云われたのが、「創造的過疎」という概念について、過疎は全国共通の動きであり、人口減少を先ず受け入れることから始め、ではどうするのか?
人口の構成をの健全化を目指すべきではないか、と云うことでした。
このグリーンバレーの様々な努力の結果、2つの異変が起こったと伺いました。
1つめは、人口5,300人の過疎の町で、2011年に転出数を転入数が上回り、人口の増加が起き、そしてその内容では、平均年齢30歳前後の子ども27人を含む58世帯が転入したこと。
2つめは、ITベンチャー企業など12社が、既存の古民家などを改造し、サテライトオフィスを設置したり、本社を移転し、人が集まってきたこと、と伺いました。
このプロセスは、先ず意外にも文化芸術からスタートし、先ずは芸術家の町内への移住が始まり、そして過疎地でも生活能力のある移住者が増え、そしてそれに引っ張られIT企業や映像会社が進出し、そして更にそれらをバックアップする商店やレストランなどができました。
そして食を通して地産地消の農業にまで活力が広がって云っていると伺いました。
過疎地の再生には、「そこに何があるのかではなく、そこにどんな人が集まるか! 」、 そして、何よりも大事なのは「先入観なしで取り組むことが、これからの地方創生」と云われていました。
実践を伴っている人の話は、心に響きます。当に「目から鱗が落ちる」あっという間の研修でありました。
松山市での離島の地方創生に生かせると思いました。
今回の視察大いに勉強になりました。