行政視察2日目は、佐賀県多久市でのシェアリングシティの取り組みの視察でした。
佐賀県の中央部にある人口約2万人の町ですが、先進的な取り組みを行っています。
平成28年11月に千葉市、浜松市、松原市、湯沢市、多久市の5市は、日本で初のシェアリングシティ宣言を行いました。
現在、多くの自治体で少子高齢化など様々な課題を抱えていますが、これらの課題をすべて公共サービスで解決するには人的、財政的な資産が不足しています。 そこで、「シェア」という概念を導入することによって、「公助」ではなく「共助」で解決し、持続可能な自治体を実現しようとする試みが”シェアリングシティ”です。
その切り札がクラウドソーシングで、一言で云えばば、インターネットなどを利用し「オンライン上で不特定多数の人に業務などを発注する仕組み」です。
松山市でも、以前からインターネットを利用した「アウトソーシング」で、例えばデータ入力の仕事をするとなると、何人かの作業者が、発注者から直接依頼を受けて作業するとか、あるいは専門の業者にあらかじめ登録しておいて、仕事はその業者から割り振られる形でした。
これが「クラウドソーシング」なら、発注者はネットを介して不特定多数の人に、作業を募集することになります。
作業者は募集を見て、参加したければ参加すればいいいい仕組みになっています。
現在、多久市には37名の「CroudWorks」の、ワーカー育成事業の修了者がおり、自分の技量にあった収入を得ていると伺いました。
多久市では、ほかに「TABICA」とも民間企業の社員が地方に派遣され、観光振興などに取り組み、地域課題を解決する「地域おこし企業人」の活用も行っています。
本市での様々な課題解決のために、「クラウドソーシング」を活用するこの仕組みで、子育て、観光、パーキングのシェア、まちづくりなどで、利用できるのではと思います。
上記写真は左から
【宇部市から関門橋を通って多久市へ】
【拠点となるローカルシェアリングセンター・ココカラ】