明日15日は、終戦記念日。
母親が、昔見た高峰秀子主演、昭和29年に封切られた「二十四の瞳」を見てみたいということで、AmazonPrimeVideoでこの作品を購入し、見ました。
以前からこの映画の存在は知っていましたが、私は初めて見ました。
この映画は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を舞台に、同島出身の壺井栄原作の「二十四の瞳」で、12人の子供達と、分教場に赴任した女性教師・大石先生(高峰秀子)との心の交流を描いた木下惠介監督の感動作で、2時間半もある大作でした。
映像は、モノクロでしたが、母と一緒に観ていると、一緒に涙している私に気が付きました。
12人の児童たちの仲間意識が自然と育まれ、大石先生と児童の愛も絆も深くなると同時に、時代の流れの中で、貧しさに流されてそれぞれの境遇で強制されたり、妥協して生きる道が違ってくる児童たち。
職場で、大石先生の自然に子どもの将来を案ずる言葉に、赤だと決めつけ、校長から国の方針に従えない先生は、取り調べを受けると脅され、大石先生は、教壇を去りました。
終戦後、大石先生は再び岬の分教場に赴任することになり、戦争で亡くなった教え子3人の墓参りをし、生き残った生徒たちと再会することが出来ました。
軍国主義の色濃くなる中での貧しさと、古い家族制度と、戦争によってもたらされる悲劇が対照的に映し出される心温まる感動作品でした。