11月11日、松山市議会の合併問題検討特別委員会の委員として、静岡市役所を訪問しました。静岡市は昨年4月に、旧静岡市(人口47万人)と、清水市(人口23万6千人)との対等合併を果たし、人口約71万の新市としてスタートしました。そして、来年4月には、国内14番目の『政令指定都市』になるとのことでありました。
静岡市と清水市との合併については、隣接した大きな都市と云うことで、40年以上前から合併への模索はあったと伺いました。それが今回、市民の中から、市民の意志で両市が合併し、そして政令指定都市を目指そうと云う機運が盛り上がり、それに行政も加わり政令指定都市になることが出来たとのことでありました。
その過程でいろいろ問題点はあありましたが、両市が合併して政令指定都市になると云う大目標で、両市民の心が一致することが出来て、問題点もクリア出来たとのことでありました。
(私見ではありますが、静岡市より大きな県内、浜松市への地域間のライバル意識も手伝ったのかも知れないな?と、思いました。)
そもそも政令指定都市は、指定を受ける法律上の条件として、先ず人口50万以上という規定があったものを、国としては運用面で最近まで80万人という目安で指定してきました。それが、市町村合併の促進という大きな流れの中で、人口についても弾力化を図ることとなり、今回の静岡市の指定で、他市においても70万人という人口でも指定が可能となるという前例ができ、今後合併によって指定を目指す市が増えていくと云われています。(新潟市、浜松市、堺市など)
また新市の建設計画は、10年間で5、600億円の予算であるとのこと、指定を受けることで財政的にも大きな予算や地方交付金などで優遇を受けるというメリットは理解しますが、どこまで市民の同意が得られるか、また新市の財政能力はどうなるのか、など多少の疑問点が残りました。いずれにせよ、静岡市における来年4月以降のまちづくりが、政令指定都市の成否を握っていると思います。
将来の道州制も視野に入れ、松山市も政令指定都市を目指すことに成るかも知れません。その時の為にも、来年からの静岡市の新市建設に期待と大きな関心をもっています。
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