松山市内の小中学校の普通教室、特別支援教室の約1,500教室にそれぞれ1台の児童生徒用のパソコンが設置されています。
本市では、こういったパソコンなどは5年のリース契約で(1部6年間)、毎年1/5程度づつ新機種に更新されています。
今年度は8月から9月にかけて、市内の小中学校で308台のパソコンが更新されます。そして先日、味生小学校に14台の新しいパソコンが設置され、その設置状況を見せて頂きました。
私は、平成20年6月議会の一般質問で『・・・・本市の小・中学校で児童生徒が使用しているパソコンに搭載されている重要なソフトウエアであるマイクロソフト社のワード、エクセルについて、今後経費削減の目的で、いわゆる互換オフィスソフトの搭載に変更してはどうか。そして安価で互換性の高い互換オフィスソフトの調達により、削減された費用で不足している情報教育に必要なソフトウエアなどを調達してはどうか。』と提案しました。
その結果、教育委員会の担当課で互換オフィスソフトの導入について検討していただき、また先生方のご意見も踏まえ、経費削減と従来のマイクロソフト社のオフィスソフトとの互換性、導入後のサポート体制などを考慮して、今年度より全小中学校の普通教室、特別支援教室設置のパソコンの更新時の調達ソフトに、キングソフト社の「Office2010」を採用することが決定しました。
現在国内には、いくつかのいわゆる互換オフィスソフトが流通していますが、高い互換性と安心できるサポート体制がある点、更に1台当たり1,000円とマイクロソフト社より1台当たり約13,000円も安価なこのオフィスソフトに決定したと伺いました。
つまり約1,500台のパソコンのリース期間である約5年間で1,950万円の調達費が削減することが出来ます。
そして今年度削減できた調達費用で、学校で利用するデジカメや高価な映像分配機などを購入すると伺っています。
更に今回の導入結果を検証し、今後市内の全小中学校のパソコン教室に設置されている約3,250台のパソコンへの互換オフィスソフト導入を検討したいと伺いました。
このような「互換オフィスソフト」の導入は、全国の一部企業や自治体に広がっていますが、県内の自治体での小中学校で利用するパソコンへの「互換オフィスソフト」導入は初めてと伺っています。
上記画像は左から
【実際にキングソフト社のOffice2010を使ってみました。】
【Excel(エクセル)との互換ソフトの「Spreadsheets(スプレッドシート)」の画面】