「大分市議会の議会改革」について、日経グローカルによる全国市区議会に対する調査に依ると、大分市議会の議会改革度は全国6位、中核市の中ではトップの評価とある。
特に今回の視察で、「大分市議会基本条例」と中核市で唯一実施している市民の元に出向いての「意見交換会」について調査しました。
○「大分市議会基本条例」について
議会における最高規範である「議会基本条例」は、現在90の自治体議会で制定され、検討作業中の議会も多数あるが、大分市議会は中核市の議会では初めて2008年12月に制定しました
確かに、こういった積極的な議会改革への取り組みには共感する、その結果が議会改革度が中核市で1番の評価を頂いた要因と思いました。
「大分市議会基本条例」について、市民からみると、議会内の与野党の対立、市長派、反市長派などの対立を続けてきたことで、市議会不要論が起こり、議員定数削減、報酬削減などまで言及されてきている。
議会として、しっかりと市民の声を聞き、応えていくことで市民の信頼を取り戻すべきとの言葉に同感でした。
更に二元代表制である地方議会について、説明された現職市議の方から「市議選の選挙が終われば、与野党の壁を越えて、議会として市民のために市長と対等に議論すべきである」との言葉が新鮮に響きました。
○「意見交換会」について
「意見交換会」は、その地域の諸問題、また議会で提案しようとする条例案に対して市民の意見を直接聞く市議会の姿勢には感動しました。
議会ではなく議員個人単位ではそこそこ行われているとは思いますが、議会として行うことに意義があると感じました。
但し課題としては、その意見交換会に参加する市民の数が平均32名、総数で418名というのは、少しもの足らないと思う。
今後の継続と内容充実、そして参加人数の拡大を期待したい。
本市議会としても議会改革として市民の声を聞く何らかの方策が必要と感じました。
上記写真は左から
【意見交換会の開催告知の紙入れたポケットテッシュを議員自らが街頭に立ちを配るとのこと】
【改めて市民・市長・市議会の関係を図式化】