警察庁の発表によると、1997年に発生した自転車と歩行者の事故は633件でしたが、2000年から増加し、2006年以降は毎年2,700~3,000件の間を推移しています。そして歩行者との事故で自転車側が高額な賠償を請求されるケースが増えています。
例えば、夜間に携帯電話を見ながら無灯火で自転車に乗っていた女子高生が歩行者と衝突し、歩行者に後遺症が残った事故では、横浜地裁が自転車に乗っていた女子高生に対し約5,000万円の支払い命令を出しています。
また自転車で信号を無視して歩行者をはねて、死亡させた事故でも自転車の女性に約5,400万円の支払い命令が出されました。
最近のアンケート調査では自転車の保険に加入しているが、16.5%に対し、「自転車保険自体を知らない」が54.9%に上っているデータもあります。
意外と知られていない自転車事故の保険制度に、この「TSマーク制度」があります。
自転車の購入時や点検時に1,000円程度の手数料を払って自転車に貼る、日本交通管理技術協会の「TSマーク」は、対人死傷で最高2,000万円まで傷害賠償責任保険が付加されます。
私は本年3月議会で自転車事故の対策として、自転車の対人事故での賠償が高額化するなか保険制度の一つであるTSマーク制度の啓発について提案しました。
そして5月の自転車月間の15日配布の広報まつやまに、このTSマーク制度の啓発記事が掲載されました。