7月23日の臨時議会で、中村市長より提案された議案は、 「松山市水源の森基金条例」の一部を改正する案と、その基金に1億円を積み増す補正予算案の2議案でした。
今回の臨時議会では、この2議案に対する6会派代表による代表質疑があり、くもみね市議は、公明党の代表として登壇し、次の4項目について代表質疑を行いました。
市民の生活を守り、安心して暮らしていただくためには、水は欠かすことのできない要素であり、渇水によって被害を受けるのは、高齢者など弱い立場の方々であることを考えれば、その水を安定的に供給することに、行政は大きな責務があると思います。
このような大事な議論は大いに必要であると思います。
私の質問に対して、中村市長が自ら丁寧に答弁して頂きました。
しかし、反対のための反対に終始し、感情論だけでで終わるならば、市民は失望し、議員に対する信頼を失うようなことになるかもしれない。
そうゆうことがあってはならないと思いました。
質疑の概要は下記のとおりです。
①「松山市水源の森基金条例」の一部改正の目的は何か。
→西条市から松山市への分水が実現した場合に、直ちに水源涵養林整備事業に取り組めるように備えるための条例改正である。これは松山市の西条の水を守るという姿勢を、具体的な形で示させて頂くものである。
※水源涵養林とは、水源を保ち育て、河川流量を調節する森林で、雨水を一時に流出させず、常に一定量を蓄えるので水資源の確保や水害防止に役立つ森林を指します
②他の水域から分水している自治体の水源涵養林事業の事例はあるのか。
→東京都は山梨県内で22,000ha、横浜市は山梨県内で25,000haを整備した。
③松山市の石手川ダム上流域での水源酒養林の取り組みについて。
→現在までに計175haの森林を整備して、204,000本の植樹をしている。
④仮に分水が実現した場合の黒瀬ダム上流域での取り組みについて。
→上流域面積は約1万ha、森林の状況が不明なので整備時に協議が必要である。
その後の特別委員会での審議、そして再開された本会議で、議長を除く44名の議員による記名投票が行われ、賛成多数でこの2議案が採決されました。
参考ですが記名投票の結果は次のとおりでした。
○賛成24票(松山維新の会12、公明党8、民社クラブ2、社民党1、無会派1)
×反対17票 (自民党7、新風・民主連合4、共産党3、ネットワーク市民の窓3)
△棄権 3票(自民党1、新風・民主連合2)