松山市役所の「障害福祉課」は、4月から「障がい福祉課」と表記を変更しました。
それと同時に、法律など固有名詞のなかの「障害」の文字は別として、それ以外の文書などについては、今後「障がい」の文字を積極的に使うことになりました。
私はこの「障がい」への表記の変更について、平成16年9月議会で質問しました。
質問原稿は次のとおりです。
『 3点目は障害という漢字2文字の中の害という文字を平仮名にしてはどうかということであります。
害という言葉は、障害者から不快であり、差別的な響きがあるとの声に対して、既に札幌市、町田市、奈良市などでは障害課の名前の害という文字を平仮名に変えたり、市が発行する広報紙、パンフレットなどの中の障害の害の記載も平仮名にするなど、市民への意識に結びつける取り組みが進められています。
そこで、本市においても、害の漢字が持つマイナスイメージを取り除くために、障害福祉課の害の文字、また市発行のパンフレット、広報紙、案内表示板も同様に今後表記の変更をするお考えはないか、お伺いいたします。』
そしてその質問に対して当時の社会福祉担当部長より
『障害の害の漢字を平仮名に表示、変更することについてでありますが、障害者団体や障害のある方々等の御意見をいただくなどして検討してまいりたいと考えております。』
と、ありました。
その後どのような検討をしたのか不明ですが、7年の歳月を経過して今回やっと実現したことに対しては評価しますが、もう少し早くして欲しかったと少し残念に思います。
新聞報道では、言葉を換えただけでは障がい者への偏見への根本的な解決にはならないとありました。
私もその意見には賛成ですが、先ず我々の意識の中からの変革が大事ではないかと思います。そのための問題提起になればと思います。
現在県内の自治体の内、本市と松前町、新居浜市が、『障がい』の表記を採用しており、今後県も含め表記の見直しを期待するものであります。