『色覚異常対応チョーク』の導入に関しては、私が平成15年12月議会に於いて、早急な導入を訴えました。
そもそも色覚障害を持つ人は、日本人の場合男性の約5%で20人に1人、女性でも約0.2%で500人に1人が色覚障害を持っていると言われております。
例えば、小学校の男女合わせて100人規模の学年では2人から3 人の色覚障害を持った児童がいる計算となります。
ところが文科省の通達で、平成15年度より学校における色覚異常の検査が差別やいじめなどにつながることから廃止されました。
しかし検査の廃止に伴い、かえって教師や学校側が色覚異常の児童・生徒に対しての意識が薄れることが懸念され、先天色覚異常の大部分を占めている赤緑、赤、緑の色覚異常の対策として、「色覚異常対応チョーク」の導入の声が色覚障害児童の父兄から起こりました。
私の議会質問の結果、平成16年4月から『色覚異常対応チョーク』(色覚蛍光チョーク)の使用が市内の小中学校で可能になりました。
しかし、このチョークの値段が、通常のチョークの約2倍の1,638円(100本)と高価であること、またこのチョークを使用するかどうかは学校長の判断であったため、なかなか市内の小中学校での導入が進まなかったのが現状でした。
そこで本年2月より松山市教育委員会は、この色覚蛍光チョークを一括購入し、市内の小中学校に使用分を配布する方法をとり、その結果現在では、市内90校の全ての小中学校でこの『色覚異常対応チョーク』が完全導入されるようになりました。
上記写真は、『色覚異常対応チョーク』(色覚蛍光チョーク)の緑色です。