防犯灯は、夜間不特定多数の人が通行する生活道路で、暗くて通行に支障がある場所や、防犯上不安のある場所に設置される電灯です。
現在松山市内にも約3万灯の蛍光管防犯灯が設置されておりますが、これらはすべて町内会等が所有するもので、新規設置及び器具、蛍光管の取りかえの費用は、市が防犯協会を通じて全額助成を行っています。また電気代については、各町内会が負担しています。
私は、平成21年9月議会の一般質問で、光源にLED、いわゆる発光ダイオードを使った防犯灯について3点のメリットを挙げ、本市において、この省エネ性、長寿命、高輝度、安全性に利点があるとして、LED防犯灯の設置推進を提案しました。
◎LED防犯灯の設置メリット
①蛍光灯に比べて、小さい電力で点灯が可能で約50%の電力で照らすことができる。
②蛍光灯は1日12時間の使用で2年の寿命に対し、LEDは約10年間利用できる。
③蛍光灯などに含まれる有害な水銀などを含まないなど、環境負荷が少ない。
※10年間の利用総コストは現在ほぼ同じ金額になる。
◎LED防犯灯の課題として
価格が高い、照射範囲が狭い→需要の増加と技術開発で低価格化、高性能化
その結果、本市では新年度から、新設の防犯灯についてLED防犯灯が設置されます。
昨年12月から省エネルギー・省CO2の観点から、LEDなど、高効率かつ小容量の照明機器の開発・普及させるために、それまで「20ワットまでの1灯」としている最小料金区分を見直し、「10ワットまでの1灯」として新たに公衆街路灯Aの料金区分が設定され、電気代を負担している各町内会の負担も、1灯当たり年間3,156円から1,740円になり年間1,416円削減され、そのメリットは各町内会に還元されます。
また市が負担する新規設置コストも1灯当たりLED防犯灯38,000円、蛍光灯防犯灯20,600円と価格差が少なくなってきました。
これらの要因もあり、今回県内で初めて、LED防犯灯設置の制度化されました。
本市では、今年度300灯の防犯灯設置を予定しています。